グヌン・ムル国立公園
2000年末に世界遺産に認定されたグヌン・ムル国立公園は、東京都23区がすっぽり入る、サラワク最大の国立公園です。ミリより飛行機で約30分、クチンより飛行機で約1時間の場所にあります。
現在、75種類の哺乳動物(24種類のコウモリを含む)、262種類の鳥類、76種類のカエル類、52種類の爬虫類(24種類のヘビ、26種類のトカゲを含む)、47種類の魚類、281種類の蝶類、458種類のアリ類、170種類のランや10種類のウツボカズラを含む1,500種類以上の顕花植物が確認されており、熱帯動植物の大宝庫でもあります。
4つの洞窟ツアー( 4 Show Cave ) (所要時間:1泊2日、2泊3日)
その無限の自然の脅威の中でも、気軽に洞窟・自然体験が出来るのが4つの洞窟です。
クリアーウォーター・ケイブとウィンド・ケイブ(午前)と、ディア・ケイブとラング・ケイブ(午後)の4つの洞窟を、1泊2日、もしくは、2泊3日で訪れます。
全長227kmに及ぶ東南アジアで最も長い洞窟'クリアーウォーター・ケイブ'(世界で11番目に長い洞窟)。その名の通り、洞窟内を澄んだ水が流れ、入口付近の透き通った天然のプールで泳ぐ事も出来ます。
その隣にあるのが(実際は繋がっています)、涼しい風が吹き抜ける鍾乳石の不思議な造形美を有する'ウィンド・ケイブ'。
この2つの洞窟へは、ホテルよりメリナウ川をボートで移動します。途中では、先住民族のプナン族のロングハウスを訪れます。
この'ディア・ケイブ'の最大の目玉は、夕暮れ時に数百万匹のコウモリが、餌を求めて飛び立つ姿です。空にコウモリの群れの帯が広がっていく様子は圧巻です。(悪天候の場合は、出て来ない場合もあります)
その隣にあるのが、調査に同行した現地ローカル・ガイド、ラング氏が1978年に発見した'ラング・ケイブ'。鍾乳石が織り成す不思議な空間を有します。
ピナクルズ登山 (所要時間:2泊3日)
ムルのシンボルのピナクルズ。アピ山の標高1,200m地点にそそり立つ、侵食により出来上がった石灰岩の尖った巨大な岩群。公園本部より、ボートにて約2時間ほど上流より、約8kmのジャングル・トレッキングで辿り着く、CAMP5を基点にします。
ムル山登山(所要時間:3泊4日)
ボルネオ島・サラワク州で2番目に高い山・ムル山(2,376m)の山頂を目指します。距離にして、24km。非常にタフな登山として、有名です。典型的な熱帯雨林の混交フタバガキ林の森を抜けて、徐々に、熱帯雨林の植生の標高による変化を楽しむ事が出来ます。
CAMP1で1泊、CAMP3で1泊、そして頂上へ。
アドベンチャー・ケイブ(所要時間:半日~1泊2日)
ムルの洞窟群は、世界でも有数で、4 SHOW CAVE(一般観光用)以外に、照明などの設備の無い洞窟を探検する事も出来ます。
一般の人でも行ける簡単なアドベンチャーケイブのラガン・ケイブやレーサー・ケイブから、難易度の高い、クリアーウォーター・ケイブとウィンド・ケイブの連結ケイブ、ジャンボジェット機40台収容できる大きさのサラワク・チャンバー等、様々な難易度の洞窟があります。
鍾乳石がうねっているドランクン・フォレスト・ケイブ等、それぞれ、他の洞窟では見れない、鍾乳石の多様なフォーメーションを見る事が出来ます。
キャノピー・ウォーク(所要時間:約2時間)
熱帯雨林では、樹木の高さが30~40mと、いつも、林冠部を見上げるだけ。しかし、本当に、植物と昆虫・動物・鳥類のエコ・システムが活発なのは、林冠部。その林冠部に、到達する為に、科学者達は、様々な努力をしてきました。その一つが、キャノピー(林冠)・ウォーク。キャノピー・ウォークの吊橋で、熱帯雨林の上層部、最もエコ・システムの活発な場所に、人間が辿り着く事が出来ます。
トレッキング/昆虫観察/植物観察 (所要時間:約2~4時間/1泊2日)
サラワク州の国立公園の中でも生物多様性に富んだグヌン・ムル国立公園は、巨大洞窟だけではありません。それを育む手付かずの熱帯雨林に覆われ、そのトレッキングも魅力です。巨大なナナフシや、トビナナフシ、トゲナナフシ、コノハムシ、ビワハゴロモ、ハナカマキリ、ジンメンカメムシなど珍しい昆虫の天国です。周回できるトレッキング道や、滝へのトレッキング、野鳥や動物などの観察タワー(Tree Top Tower)、ちょっと奥まで進むと、サイチョウのポイントなどもあります。
ワイルドなトレッキングをご要望の方は、登山用のCamp1やCamp5までのトレッキングして、宿泊することも可能です。
ナイト・ウォーク(所要時間:約2時間)
一部の昆虫は、夜の方が見つけやすいものもいる。夜の大自然の交響曲。言葉に表す事が難しい、神秘的な世界が広がっています。
ナイト・クルーズ(所要時間:約2時間)
熱帯雨林の昼と夜。そして、その境目。それぞれ、見えるもの、そして、聞こえてくるものが異なります。熱帯雨林の時間帯による音の移り変わり、熱帯雨林の交響曲を感じてください。ムルの境界線を流れるメリナウ川をクルーズします。運がよければ、スロー・ロリスやジャコウネコ、ヤマネコ、ビントロン等、昼間には見れない動物が見れるかもしれません。蛍も見る事が出来ます。
** その他、野鳥観察、ご要望の自然観察などの手配も可能です。
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