森の都、白人王の歴史薫るクチン市内観光
サラワク州の州都、'森の都'クチン。人口約45万人の都市です。ほどよい発展の街並みの至る所に、白人王ブルック時代(1841~1941)の歴史的遺産が点在します。ボルネオ島のサラワク州の先住民族の伝統工芸、楽器、生活用具などの民族的資料も豊富に展示する、ボルネオ文化博物館(2022年3月9日にオープン)や、クチンの象徴であるクチン・モスク、イスタナ(王宮)やマルガリータ砦(白人王ブルック家や19世紀サラワク王国~近代の展示物のあるブルック・ギャラリー)などの歴史的建造物と近代文化の混在する、サラワク川沿いのウォーター・フロント。その節々で、民族の多様性を感じ取る事が出来ます。
クチンとは、マレー語で、'猫'の意味。街中にネコの像が立ち、さらには、ネコに関するものを約5万点集めた、世界有数のネコ博物館があります。
備考)
**ネコ博物館は、祝祭日のみ休館です。
サラワク川サンセット・クルーズ
毎日17:30より、クチンウォターフロントより出航。クチン市内の中心を流れるサラワク川を遊覧します。クルーズ船の映像は、こちらより。サラワク川の雰囲気の映像はこちらより。公式ウェブサイトはこちら(外部
サラワク・カルチュラル・ビレッジ(所要時間:約4時間)
クチンより約35Kmのダマイ・ビーチの一画にある、サラワク・カルチュラル・ビレッジは、サラワクの代表的な7つの民族―イバン族、ビダユ族、プナン族、オラン・ウルー族、メラナウ族、マレー人、中華―の、それぞれの伝統的な住居を復元したテーマ・パークです。
の民族の多様な文化や知恵を学び取る事が出来ます。さらには、吹き矢に挑戦したり、シンプルな弦楽器の'サペ'を弾いたり、地酒'トゥア'や様々な伝統菓子を試したりと、サラワクならではの体験が出来ます。また、各先住民族の人々が作るビーズ製品、竹細工、イバン族の機織り'プア・クンブ'など、作っているその場で購入できます。
1日2回の民族舞踊のショーは、色彩豊かで、伝統的な各民族の踊りが堪能できます。
(午前/11:30~・午後/16:00~)
様々な資料や工芸品のあるお店や、伝統的な食事の出来るカフェもあります。
1.エスニック・ウェディング
2.ヘッド・ハンター・テーマ・パーティー(首狩りの儀式をテーマにしたパーティー)
3.サラワク伝統舞踊の講習
4.サラワク伝統工芸の講習
5.ホテルやレストラン等での伝統舞踊のショー 等
セメンゴ野生動物センター(所要時間:約4時間)
クチンより約32kmのセメンゴ野生動物リハビリ・センターは、サラワク州で最も古い森林保護地区の一画にあり、'森の人'オラン・ウータンを代表にサラワクの様々な希少動物を保護し、野生に帰す為のリハビリ・訓練を行っています。
1日2回の餌付けの時間には(09:00~10:00と15:00~16:00)、半野生のオラン・ウータンが餌場に来る事もあります。樹幹でオラン・ウータンが移動する様子を観察できます。
その他、イリエワニ等、ボルネオ島特有の希少動物が保護されています。
マングローブ・クルーズ(所要時間:約3時間)
空から眺めたクチンは、延々と続く鬱蒼と生い茂るジャングル。その海岸線に広大なマングローブの森林をボートでクルーズします。熱帯の自然の力や脅威を体感でき、冒険気分満載です。満潮時には、水に浸かって力強く生きるマングローブの樹木やニッパヤシ。その中で育まれる動物や昆虫たち。色彩豊かなカワセミや、はさみが片方だけ大きいカニのシオマネキ、巨大ムツゴロウ(トビハゼ)等、不思議な熱帯の小動物徒出会えるかもしれません。
もしかすると、巨大なワニに遭遇するかも・・・・・・。
途中、このマングローブの樹木を利用して、代々受け継がれてきた炭焼き小屋と、マレー人の漁師の水上生活の村を訪れます。長い歴史の中で、マングローブのジャングルの中で生きてきた人々の姿、その森の伝統的な利用法などを見学できます。
サントボン・サンセット・サファリ・クルーズ(夕方/所要時間:約4時間)
サラワク州 クチン北部のサントボン川にて、夕方のサンセットに合わせてのジャングル・クルーズ。入り江付近にいるイラワジイルカや、川沿いのマングローブに寝床を求めて現れる、テングザルやシルバーリーフモンキー等を見学し、南シナ海上に落ちる夕陽を満喫した後は、マングローブに集まるホタルの観賞。
バコ国立公園(所要時間:日帰り-約6時間/1泊2日以上)
クチンから約37kmの所にある、サラワク州で一番古い国立公園です(1957)。マングローブ林を始め、湿潤な泥炭湿地林、混交フタバガキ林、低木しか育たない乾燥した林まで、熱帯雨林の多様性を観察できます。そこには、50m級のフタバガキ科の樹木から、豊富な種類の食虫植物ウツボカズラ、アリと共生するアリ植物など、複雑な自然のシステムを堪能できます。
そのシステムを育むのに重要なのが、様々な動物たちです。ボルネオ島だけに生息する鼻の大きなテングザル、シルバー・リーフ・モンキー、カニクイザルといったサル類、全長2mにもなるオオトカゲ、謎の夜行性滑空動物ヒヨケザル、ヒゲイノシシ、様々な種類のコウモリ、色鮮やかなカワセミを代表とする豊富な種類の鳥類(約150種類)や不思議な昆虫たちが生息します。
全部で16のトレッキング・コースがあり、往復1時間のお手軽コースから、7時間かかる熟練者コースまであり、体力、時間、興味に応じて楽しむ事が出来ます。コースの幾つかは、砂浜が広がる場所があり、自由に遊泳も出来ます。
宿泊施設も整っており、夜行性の動物の観察もする事が出来ます。簡単な食堂や売店もあり、長期滞在も可能です。
備考)バコ国立公園へは、車で乗り入れができず、半島の岬へ廻り込まなければならない為、約30分ボートに乗らなければなりません。尚、11~2月の北東モンスーン期の雨期は海が荒れ、ボートが出なく催行できない場合もあります。
グヌン・ガディン国立公園(所要時間:約5時間) 世界最大の花「ラフレシア」
マタン野生動物センター(所要時間:約4時間)
クチンより約35kmの所にある、野生動物の保護センターです。ここでは、怪我をして保護された希少動物の中でも、森に帰す事が困難な動物たちを出来るだけ自然に近い状態で保護する事を目的とする施設です。
熱帯雨林のジャングルの中で、十分なスペースに保護された、オラン・ウータン、サイチョウ、ワニ、マレーグマ、シカ等がご覧になれます。
ボランティア活動で、Heart
2 Heart program に参加が可能です。保護されているオランウータンの餌付け作業や世話を体験できます。
クバ国立公園(所要時間:約5時間) 昼間(トレッキング) 夜(カエル観察ツアー)
クチンより約20kmの所にある、クチンから手軽に行ける国立公園です。熱帯雨林特有の、混交フタバガキ林に覆われた森林ですが、その単純な濃緑の景色に色彩を加えるのが豊富な種類のヤシやランです。又、全長50cm程の小さなマメジカ、ヒゲイノシシ、ヒヨケザル、サイチョウが生息し、爬虫類や蝶類も種類が豊富です。
夕暮れ時の熱帯の自然の協奏曲は、世界で最も美しい音にも選ばれました。
夜は、カエル池に集まる、カエル観察ツアーでも有名で、世界で2番目に小さなカエルのヒメアマガエルや、ウォーレストビガエルなどを観察できます。また、そのカエル池の周りでは、ジャコウネコやスローロリスなどがいる事もあります。
フェアリー・ケイブ&ウィンド・ケイブ(所要時間:約4時間)
サラワクの至る所に点在する洞窟群、巨大洞窟から小洞窟まで様々ありますが、クチン周辺では、かつて金鉱の町として栄えた'バウ'(クチンより車で約1時間30分)の近くに2つの洞窟があります。
'フェアリー・ケイブ'は、200段以上の階段の上に入口があり、中心が大きなドーム状になっており、階段に沿って一回り出来ます。その中では、葉が1枚だけの植物のワン・リーフ・プラント等珍しい植物が自生します。
**フェアリーケイブでは、照明の一切無いアドベンチャーケイブも可能です。また、石灰岩のロッククライミングも可能です(要相談)。
ジョン・クロコダイル・ファーム(ワニ園) (所要時間:約3時間)
クチンより車で約40分の場所にあり、クチンの中心を流れるサラワク川流域に生息するワニを1000匹以上集めたミニ動物園です。ワニは、年齢毎に区分けされており、子供のかわいいワニから、成長した巨大なワニまで、存分に堪能できます。
サタン島シュノーケリング (所要時間:約4時間)
ダマイ・ビーチにあるサントボン山の麓から、ボートで約30分の場所に位置する、南シナ海上の美しい砂浜に囲まれた伝説の無人島・サタン島。ウミガメの産卵地としても有名です。毎年5月から10月にかけて、何千頭ものウミガメが産卵しにやってくる為、ウミガメの保護地域として制定されています。
この島の周りには、珊瑚の広がる澄んだ海水で、シュノーケリングに最適の場所です。神秘的な美しい珊瑚や、熱帯の色彩豊かな魚たちと戯れることが出来ます。
クチン近郊の温泉 Hot Spring !
クチン市内より、1時間ほどに、2箇所の温泉地があります。ビダユ族のアナ・ライス村の温泉は、サラワク川の源流に近い場所で、川の中で温泉風呂があります。もう一つは、スリアン少し手前のパンチョー(Pancor)温泉で、こちらは村で経営している温泉小屋があります。いい湯だな~~、ははん!!
備考)アナ・ライス村の温泉は、上流で大雨が降った場合は、川が増水して、利用できない事もあります。
Siniawan Old Town Night Market (金/土/日の夕方のみ開催)
クチン市内より30分程の場所に位置するシンニャワン(Siniawan)は、平日は、迷宮の魔界のような静かな古い街で、その通りには、1軒のコロミー屋と1軒の雑貨屋しか店が開いておらず、しかも、木造の古い通りは、それはそれで情緒豊かな通りです(昼間に一度訪れる事をお薦めします)。この静かな通りが、金~日の夕方から夜に掛けて、クチンにある、ありとあらゆる食べ物の屋台が出て、活気に溢れます。
かのウツボカズラ飯も、ここであれば、必ずありつくことが出来ます。
2019年10月4日~6日は、Siniawan
Heritage Fiesta というイベントが行われます。
備考)中華正月前後の週末は、開催していない事もあります(それ以外は、毎週開催)。
国境の街セリキンの週末バザール(土日のみ) ウツボカズラ飯もあるよ。
クチン市内より、1時間ほどの場所にある、ここサラワク(マレーシア)と、インドネシア(この島をカリマンタン島と呼ぶ)の国境付近で開催されるバザールは、日常品や果物、野菜など、クチン市内ではお目にすることが出来ない物資が、売られています。その他、伝統衣装や、呪術に使うような怪しいものも売っています。
そのセリキンの手前のビダユ族の村の道路沿いの道の駅には、ウツボカズラの壺で蒸したウツボカズラ飯も販売中。
映画「トリック 劇場版 ラストステージ」ロケ地巡り
2014年1月に公開された「トリック 劇場版ラストステージ」のロケ地となったクチン。2013年7月に、「スンガイ共和国」として秘境の国が、ここクチンです。
クチン近郊の洞窟という洞窟を全て見た上で厳選された洞窟、先住民族の村や、国立公園など各地で、約1か月に渡り撮影されました(ロケハンは、3か月)。詳しくは、こちらまで(外部サイト)。
カヤック(半日)パダワン地区
クチンより車で一時間ほどの場所に(パダワン地区)、カヤックを体験できる場所があります。サラワク川上流のカヤックと、セマダン川上流のカヤックがあり、どちらも大自然の中を緩やかにカヤックで進んでいきます。また、石灰岩の奇岩も目にすることができます。初心者の方でも、ガイドからの指導を受けるので安心して楽しんでいただけます。
カヤックだけでなく、竹で作られた筏でのラフティングのツアーもあります。
タンジョン・ダトゥ国立公園
サラワク州の再西端にあるタンジョン・ダトゥ国立公園は、近隣のマレー人のTelok
Melano村まで幹線道路が完成し、同村よりボートで20分弱で国立公園に辿り着けます。透き通った海外線のビーチに囲まれ、典型的な熱帯雨林のフタバガキが広がり、インドネシアの国境を跨いで森林が広がります。サラワク州の象徴の鳥でもあるサイチョウやサル類が生息します。海岸線にあるバコ国立公園とは、一味異なる国立公園です。
Wall Art (ウォールアート)
クチン市内中心部には、数々のウォール・アートがありますが、どれも、ボルネオならではの動物や、先住民族などがモチーフとなっており、人々を和ませ、一緒に写真を撮りたくなるものばかりです。ぶらっと街を散策する時には、是非、探し出して下さい。インスタ映え間違いなしです。
その他のウォール・アートはこちら。
左の写真をクリックすると、このウォールアートの場所が分かります。
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