ビダユ族のロングハウス(所要時間:約3時間)
ビダユ族は、別名'陸ダヤク'と呼ばれ、クチン南西部の山麓に生活し、サラワク総人口の約8.7%を占めます。
クチンから主要道路を東へ、さらに国境に向かって、時間にして約1.5時間の場所にあるアナ・ライス(Anah
Rais)村。途中の田園風景には、主食のお米(陸稲)を作る焼畑、換金作物のコショウやカカオの畑、フルーツの王様のドリアンやマンゴ、マンゴスチン、ランブータンなどの果樹があります。
ここでは、約100家族が、ロングハウスに共同で暮らし、床下では家畜が飼われ、屋外のベランダでは、穀物やコショウが干され、ロングハウスの傍を流れる川では、洗濯や水浴び、といった昔ながらの伝統的な生活を垣間見る事が出来ます。
ビダユ族のアナ・ライス村には、温泉もあります。
近場の秘境 ベンゴー山脈(ビダユ族) (所要時間:終日/1泊2日以上)
クチンから約1時間ほどで辿り付ける、近場の隠れた秘境。北部側を山脈にぐるっと囲まれ、南側はインドネシアとの国境のベンゴー山脈(Bengoh
Range)は、現在、ベンゴ-貯水池としてダム湖になっており、1日掛けていく必要があった最奥地のニャゴール(
イバン族のロングハウス(所要時間:終日/1泊2日以上)
クチンより車で約4時間、ボートに乗り換えて、熱帯のジャングルに覆われたラマナ川(もしくは、スクラン川)の上流へ約1時間。かつて、首狩り族として、その名を世に知らしめ、恐れられたイバン族(サラワク総人口約30%)の伝統的な生活を実体験できます。陸稲の焼畑や山菜取り、川での漁や狩猟といった昔ながらの自給自足の生活を続けて暮らしており、熱帯の森と共存し、森の恵みを上手く利用してきました。彼らの住居は、昔から代々受け継がれてきた高床式長屋のロングハウスです。床下では家畜が飼われ、ベランダでは穀物や洗濯物が干され、通廊では、男は木彫り、女は織物を、川では洗濯、水浴び、その傍を子供達が生き生きと泳いでいます。
イバン族風の夕食の後は、村人と共に、地酒'トゥア'(お米のワイン)で杯を酌み交わし、伝統衣装を纏った村人による伝統舞踊で訪問者を歓迎します。さらには、村の人々による手作りの工芸品の数々の即売会が開かれます。
又、元来の狩猟方法でもある'吹き矢'のデモンストレーションや、彼らの娯楽の一つの闘鶏を披露します。
(日帰りのツアーも、歓迎のセレモニー・吹き矢・闘鶏は含まれます)
インドネシアと国境地帯のレイク・リゾート
Aiman Batang Ai Resort & Spa
クチンから車で約5時間のインドネシアとの国境近くのバタン・アイは、サラワク先住民の雄イバン族の故郷であり、オラン・ウータンの安住の地でもあります。その地に水力発電用のダム湖が1985年に創業され、その湖畔にヒルトン・バタン・アイ・ロングハウス・リゾートが1995年にオープンし、2016年にアイマン・バタンアイ・リゾートが運営を引き継ぎました。
当ホテルの建築様式は、イバン族の風習に従って、ロングハウスをモチーフにしていますが、5つ星ならではの内装となっており、喧騒から離れて、熱帯雨林の大自然を満喫できます。
行動派の方には、イバン族のロングハウス・ツアー(半日/終日/1泊2日)や、原生林が広大に残るバタン・アイ国立公園(終日)などのジャングル探検も出来ます。
注意: 現在、閉鎖されています。(2023年11月現在)
スリ・アマン 伝説のワニの眠るルパール川
クチンからイバン族のロングハウスやバタン・アイ方面に向かう途中には、国道ボルネオ・ハイウェイからそれる道がいくつかあります。その一つが、スリ・アマン(Sri Aman)という街。その昔は、サラワクの中心を担ったシマンガン(Simangang)と呼ばれていました。人口の多くをイバン族が占めるものの、中華系や、マレー人も暮らす街です。イバン族が持ち寄った珍しい野菜や果物なども市場で売っています。
スリ・アマンの中心は、伝説のワニ"ブジャン・セナン"の眠る川のルパール川(Batang Lupar)が流れています。イリエワニが多い事でも有名ですが、この川は、大潮の満潮に向かう時に、その川が激しく逆流する現象の海嘯(潮津波/Tidla bore)が起こります。世界でこれが起こるのは、48の川だけです。
月に2回の大潮時の満潮のタイミングで起こります(干満差-6m以上の場合)。その期間中は、1日に2回起こります。1年で一番大潮の干満差が高い時期に、Pesta Benak ( Tidal Bore Festival ) というイベントが、ルパール川で開催されます。
スリ・アマンは、小さな街ですが、一般的なホテルなどの宿泊施設もあります。
お問い合わせは、info@insar.com まで、ご遠慮なく何なりとお申し出下さい。