第2回
フルーツの王様
「ドリアン」
★「ドリアンを食べる為だけでも、ボルネオ島に来る価値がある」(アルフレッド・ウォーレス)
冒頭の副題は、進化論のダーウィンと同じ説を立てたのにも関わらず、影の存在となってしまった、アルフレッド・ウォーレスの「ドリアン」に関する感想です。アルフレッド・ウォーレスは、19世紀、ボルネオ島のここサラワクにて、ブルック家の援助により、熱帯の動植物の標本収集をしていました。同氏による、「マレー諸島」(ちくま文庫)と言う本がありますので、お読み下さい。その時代のボルネオ島の貴重な風土誌の一つです。因みに、マレーシアの国蝶に制定される「アカエリトリバネアゲハ」は、英名を、Raja Brook Birdwing Butterfly と言い、ラジャ・ブルックの名前が使われていますが、これも、ウォーレスが、ブルック家へ敬意を表して、つけた名前です。少し、「ドリアン」の話からそれましたね。「ドリアン」の話し出したら、伏線含めると、数時間しゃべってますので、ごめんなさい。要点を纏める様に努力します。
「ドリアン」は、「ドリ」と言う言葉が「棘(トゲ)」で、「アン」は、「沢山」と言う意味。転じて、トゲトゲ一杯と言う意味の名前です。因みに、ランブータンと言う果物がありますが、これは、「ランブー」が「髪/毛」で、タンは「アン」が転化したそうで、「ふさふさの毛」と言う意味の名前です。見た目そのものです。そう考えると、日本の果物のミカンやナシや柿などに意味があるのでしょうが、何方かご存知の方教えてください。
ここ、ボルネオ島サラワク州では、例年11月~12月がシーズンですが、年によって、7~8月に1回、11~12月に2回と、年2回果実をならす年もあります。2年周期位で起こります。一度は、7月に出始めて、11月迄延々と出続けた年もありました。これは、4~5年に1回です。どうも、ボルネオ島北部のサバ州コタキナバルが果実をつけ始めると、序々に、南下して行く様です。ドリアン前線と言うのがあるのでしょうか、桜前線は、南から北の筈ですが、ドリアンは、北から南へ移動する様です。まあ、そんな事は知らなくても、ドリアンの木は30m位の高い木になりますので、花が付けば良く見えますし、果実がなっていれば、時速80kmで車運転していても見れます(絶対に真似しないで下さい)し、街中が次第に、ドリアンの匂いで充満してきますし、季節の話題の筆頭ですし、兎に角、そんな情報は一切必要ありません。
白い花は、どんどん落ちますので、それを拾って集めて、野菜として食べれます。見た目と食感は、エノキ風のものです。ブラチャンという小蝦を発酵させたマレーシアでは一般的な調味料で炒めて食べます。まあ、これっと言う事は、無いです。
そろそろ、果実の話に入りますが、そんな高い木に登って果実を取るのかと思われるかもしれませんが、違います。基本的には、果実が落ちるまで待ちます。ドリアンの果実がある程度熟すと、自然に落ちます。時折、熟す前に落ちる果実もありますが、それは、未だ、果肉の白い部分が(ここが食べる所)固いので、野菜として、スープに入れたり、炒めたりして食べます。これは、無臭です。でも、これも、そんなに美味しいという代物ではありません。
そして、熟したものが自然に落ちたドリアン。落ちてすぐ食べると、匂いはほとんどありません。口に入れると、濃厚な甘みと独特の風味、玉ねぎ、大蒜、カカオの様な味が、口と鼻を支配します。少しドロドロしてますが、レアチーズのケーキを柔らかくした様な感じです。1つの果実が、幾つかの空洞に分かれて、それぞれに、果肉がありますが、それぞれの果肉は、それぞれの味ですので、これも楽しみの一つです。特に、端っこに小さい塊(小指の爪位の大きさ)のものがあれば、当たりです。この小さい塊が最も絶品です。「ドリアン」は、「臭い」と言うイメージが先行してますが、不幸な事で、本当に美味しいドリアンを食べる機会に巡り会えなかっただけのことなのです。みかんも、熟しすぎたものは、美味しくないですよね。同じ事だと思います。
ドリアンの果実が、大きく成りだすと、いつでも、実が落ちますので、24時間、ドリアン所有者は、家とドリアンの植えてある地域を行ったり来たりして、落ちた果実を回収します。朝も、昼も、夜も、深夜も関係ありません。何度も行きます。特に、温度の関係か、夜の方が落ちやすいそうで、夜は、頻繁に、3時間に1回位の割合で行きます。又、夜は、他のドリアン所有者も同じですので、ごく稀に「ドリアン泥棒」も出ますので、要注意です。一度、「ドリアン狩り」に同行しましたが、怖い怖い。灯りは懐中電灯だけ、「ボトッ」「ボトッ」と、そこら中で、ドリアンの落ちた音がすると、暗闇の中で、次いつ落ちるかハラハラしながら、ドリアンを探さなければなりません。又、遠くから、別の人の懐中電灯が見え、一瞬「ドキッ」としたり、懐中電灯に照らされた人影が動き、「アントゥー」(精霊)かとびくっとしたり、結構緊張感溢れます。一方で、苦労して取ったドリアンは美味しい。苦労と言っても待っているだけで、運ぶのが多少大変ですが、そんなに苦労ではありませんが・・・。こちらの人は、採りたてのドリアンをおかずにご飯を食べたりします。結構、いけます。
中でも、甘味が少ない様なものや、酸味が強いものや、少し苦いものは、大き目の容器に入れて、保管します。これに塩を加えて、保存食とします。「タンポヤ」と言う名前です。1週間目迄は、そのまま生でおかずとして食べますが、1週間を越えたら、チリ(唐辛子)と塩を含めて、炒めて食べます。ドロッとしてますが、味は甘味の強い梅干の様な感じです。でも、ドロッとしてます。一応、保存食と言う事で、どの位もつかと聞いたら、2年、3年、もつと言う。それは、無いだろうと、「何をして食べれない判断にするか」と聞くと、そこの長老が、一言、「臭くなったら」と言ったら、私も含めて全員、「???」と言う感じでした。ご存知の通り、ドリアンには、そもそも匂いがありますので、どういう微妙な臭いの判断をするのかと、皆不思議でした。実際は、毎年、実がなりますので、シーズンからシーズンの間の保存食用みたいです。保存食と言えば、野生のイノシシの「カッサム」という、塩と麹でつけたイノシシ(野生のものに限る)を、生姜で炒めたものが、私の一番の大好物です。これは、普通のレストランでは食べる事は出来ず、先住民族の人からしか、手に入りません。又、横道にそれました、すみません。
ドリアンは、野生のものも含めて、ボルネオ島には、18種類あるそうですが、通常、果物のドリアンとして食べているものは、1種類で、それを品種改良したものだそうです。サラワクでは、それ以外に、野生のドリアンで、「ドリアン・イス」と呼ばれるドリアンもあります。これは、一般のドリアンが、楕円形であるのに対し、小振りな球形で、トゲが、針の様に尖っています。熟しても、臭いが無く、果肉の部分は、オレンジ色で、甘味はありますが、コクが今ひとつです。
何だかんだ言っても、落ちてすぐのものを食べる機会は、中々ありませんし、観光で訪れた場合は、時間や場所の制限がありますので、街やその近辺で食べる場合の注意事項を下記ご参考してください。
①都心の中心部で売っているものは、基本的には、駄目ドリアンが多い。
②午後より、午前の涼しいうちに食べる(通常、ドリアン行商人は、深夜の内に、奥地の方へ車で行って、ドリアンを出来るだけ沢山車に乗せて、日が昇る前に街に持ってくるので、保管状況が良い)。
③可能であれば、少し郊外の道端で売っているものは、良質のドリアンが多い。午前中で、ドリアンのトゲトゲに、葉っぱが一杯付いているのは、取ってきたばかりの可能性が高い。
④手にして、振ってみて、音がするのは、駄目ドリアン(水分が多くて、果肉のまわりの種が壁にあたる音がする為)。
⑤ドリアンの実についている茎の切り口が、シャープだと、熟す前に、木に登って、切り取った可能性が高く、熟していない場合が多い。
⑥ドリアンの下部が既に開いているものは、熟し過ぎている駄目ドリアンです。特に、中が見えているのは、駄目駄目ドリアンです。
⑦ドリアンの外皮に、虫が入ったと思われる小さな穴が付いている場合は、その部分は、食べれませんが、他のは、絶品の可能性が高い。しかし、全部、虫にやられている事も、良くありますので、ご注意下さい。
⑧ドリアンの品種の一つで、巨大なもので皮が厚く、開けづらいのは、料金は高いですが、非常に美味しいです。絶対に地面に置かれず、上からぶら下げられています。見るからに高級です。
食後の対応ですが、ドリアンを食べた後に、お酒を飲んではいけないという、食べ合わせみたいなのがありますが、特に炭酸系は、控えた方が良いでしょう。以前、イバン族の村で、ドリアンたらふく食べて、さらに、飲まされましたが、ちょっと体が火照って、気持ち悪かったですね。イバン族の人は、慣れてますから、こういのは、彼らにとって、常識の非常識の様です。まあ、2~3個の果肉食べたくらいだと問題ないと思いますが、まあ、念は念で、やめた方が良いでしょう。食べ過ぎて、気持ち悪いと言う場合、基本的には、それを未然に防ぐ為に、ドリアンを食べた後、塩水を飲むと、胃の中で中和(?)されて良いそうです。一応、こちらの人が言うには、ドリアンの果肉が入っていた空洞に塩水を入れて飲むのが、最善の方法だそうです。普通は、食後15分後位にゲップがでるのですが、これをやると、ゲップも出ませんし、においも消してくれます(多少)。仕事サボって、ドリアン食べた後、事務所に行く時なんかは、必ず、塩水飲んでいないと、事務所内に入る前に、ドリアン食べた事ばれてしまいます。
最後に、果物の王様「ドリアン」の地位と名誉の為に、輸入物のドリアン、マレーシア国内外問わずスーパーマーケットのドリアン、ドリアンの副産物で、ドリアン・アイスクリーム、ドリアン・キャンディー、ドリアン羊羹、ドリアン・スナック、ドライ・ドリアン、ドリアン・ジュース等のものを食す事は、駄目ドリアンを、あえて、食べている事と同じですので、ここまで、読まれた方は、絶対に、購入、試食、推薦をしない様にお願い致します。観光のお土産に買うなんて、もってのほかです。
又、一度でも、ドリアンを美味しいと感じた事のある人は、ドリアンが臭いや美味しくないと言う人を見つけたら、このページを読む様にお勧め下さい。
「もし世界の終わりが明日だとしても私は今日ドリアンの種子をまくだろう」
~~~~ドリアン推進委員会クチン支部支部長 ドリ鍋(2006年12月17日)
PS.昨日、冷蔵庫で冷やしたドリアンをたらふく食べて、調子に乗って、書き過ぎました。例年、この時期は、ドリアンを冷蔵庫で冷やしますので、冷蔵庫の中は、1ヶ月程、ドリアンの臭いが楽しめます。
冒頭の副題は、進化論のダーウィンと同じ説を立てたのにも関わらず、影の存在となってしまった、アルフレッド・ウォーレスの「ドリアン」に関する感想です。アルフレッド・ウォーレスは、19世紀、ボルネオ島のここサラワクにて、ブルック家の援助により、熱帯の動植物の標本収集をしていました。同氏による、「マレー諸島」(ちくま文庫)と言う本がありますので、お読み下さい。その時代のボルネオ島の貴重な風土誌の一つです。因みに、マレーシアの国蝶に制定される「アカエリトリバネアゲハ」は、英名を、Raja Brook Birdwing Butterfly と言い、ラジャ・ブルックの名前が使われていますが、これも、ウォーレスが、ブルック家へ敬意を表して、つけた名前です。少し、「ドリアン」の話からそれましたね。「ドリアン」の話し出したら、伏線含めると、数時間しゃべってますので、ごめんなさい。要点を纏める様に努力します。
「ドリアン」は、「ドリ」と言う言葉が「棘(トゲ)」で、「アン」は、「沢山」と言う意味。転じて、トゲトゲ一杯と言う意味の名前です。因みに、ランブータンと言う果物がありますが、これは、「ランブー」が「髪/毛」で、タンは「アン」が転化したそうで、「ふさふさの毛」と言う意味の名前です。見た目そのものです。そう考えると、日本の果物のミカンやナシや柿などに意味があるのでしょうが、何方かご存知の方教えてください。
ここ、ボルネオ島サラワク州では、例年11月~12月がシーズンですが、年によって、7~8月に1回、11~12月に2回と、年2回果実をならす年もあります。2年周期位で起こります。一度は、7月に出始めて、11月迄延々と出続けた年もありました。これは、4~5年に1回です。どうも、ボルネオ島北部のサバ州コタキナバルが果実をつけ始めると、序々に、南下して行く様です。ドリアン前線と言うのがあるのでしょうか、桜前線は、南から北の筈ですが、ドリアンは、北から南へ移動する様です。まあ、そんな事は知らなくても、ドリアンの木は30m位の高い木になりますので、花が付けば良く見えますし、果実がなっていれば、時速80kmで車運転していても見れます(絶対に真似しないで下さい)し、街中が次第に、ドリアンの匂いで充満してきますし、季節の話題の筆頭ですし、兎に角、そんな情報は一切必要ありません。
白い花は、どんどん落ちますので、それを拾って集めて、野菜として食べれます。見た目と食感は、エノキ風のものです。ブラチャンという小蝦を発酵させたマレーシアでは一般的な調味料で炒めて食べます。まあ、これっと言う事は、無いです。
そろそろ、果実の話に入りますが、そんな高い木に登って果実を取るのかと思われるかもしれませんが、違います。基本的には、果実が落ちるまで待ちます。ドリアンの果実がある程度熟すと、自然に落ちます。時折、熟す前に落ちる果実もありますが、それは、未だ、果肉の白い部分が(ここが食べる所)固いので、野菜として、スープに入れたり、炒めたりして食べます。これは、無臭です。でも、これも、そんなに美味しいという代物ではありません。
そして、熟したものが自然に落ちたドリアン。落ちてすぐ食べると、匂いはほとんどありません。口に入れると、濃厚な甘みと独特の風味、玉ねぎ、大蒜、カカオの様な味が、口と鼻を支配します。少しドロドロしてますが、レアチーズのケーキを柔らかくした様な感じです。1つの果実が、幾つかの空洞に分かれて、それぞれに、果肉がありますが、それぞれの果肉は、それぞれの味ですので、これも楽しみの一つです。特に、端っこに小さい塊(小指の爪位の大きさ)のものがあれば、当たりです。この小さい塊が最も絶品です。「ドリアン」は、「臭い」と言うイメージが先行してますが、不幸な事で、本当に美味しいドリアンを食べる機会に巡り会えなかっただけのことなのです。みかんも、熟しすぎたものは、美味しくないですよね。同じ事だと思います。
ドリアンの果実が、大きく成りだすと、いつでも、実が落ちますので、24時間、ドリアン所有者は、家とドリアンの植えてある地域を行ったり来たりして、落ちた果実を回収します。朝も、昼も、夜も、深夜も関係ありません。何度も行きます。特に、温度の関係か、夜の方が落ちやすいそうで、夜は、頻繁に、3時間に1回位の割合で行きます。又、夜は、他のドリアン所有者も同じですので、ごく稀に「ドリアン泥棒」も出ますので、要注意です。一度、「ドリアン狩り」に同行しましたが、怖い怖い。灯りは懐中電灯だけ、「ボトッ」「ボトッ」と、そこら中で、ドリアンの落ちた音がすると、暗闇の中で、次いつ落ちるかハラハラしながら、ドリアンを探さなければなりません。又、遠くから、別の人の懐中電灯が見え、一瞬「ドキッ」としたり、懐中電灯に照らされた人影が動き、「アントゥー」(精霊)かとびくっとしたり、結構緊張感溢れます。一方で、苦労して取ったドリアンは美味しい。苦労と言っても待っているだけで、運ぶのが多少大変ですが、そんなに苦労ではありませんが・・・。こちらの人は、採りたてのドリアンをおかずにご飯を食べたりします。結構、いけます。
中でも、甘味が少ない様なものや、酸味が強いものや、少し苦いものは、大き目の容器に入れて、保管します。これに塩を加えて、保存食とします。「タンポヤ」と言う名前です。1週間目迄は、そのまま生でおかずとして食べますが、1週間を越えたら、チリ(唐辛子)と塩を含めて、炒めて食べます。ドロッとしてますが、味は甘味の強い梅干の様な感じです。でも、ドロッとしてます。一応、保存食と言う事で、どの位もつかと聞いたら、2年、3年、もつと言う。それは、無いだろうと、「何をして食べれない判断にするか」と聞くと、そこの長老が、一言、「臭くなったら」と言ったら、私も含めて全員、「???」と言う感じでした。ご存知の通り、ドリアンには、そもそも匂いがありますので、どういう微妙な臭いの判断をするのかと、皆不思議でした。実際は、毎年、実がなりますので、シーズンからシーズンの間の保存食用みたいです。保存食と言えば、野生のイノシシの「カッサム」という、塩と麹でつけたイノシシ(野生のものに限る)を、生姜で炒めたものが、私の一番の大好物です。これは、普通のレストランでは食べる事は出来ず、先住民族の人からしか、手に入りません。又、横道にそれました、すみません。
ドリアンは、野生のものも含めて、ボルネオ島には、18種類あるそうですが、通常、果物のドリアンとして食べているものは、1種類で、それを品種改良したものだそうです。サラワクでは、それ以外に、野生のドリアンで、「ドリアン・イス」と呼ばれるドリアンもあります。これは、一般のドリアンが、楕円形であるのに対し、小振りな球形で、トゲが、針の様に尖っています。熟しても、臭いが無く、果肉の部分は、オレンジ色で、甘味はありますが、コクが今ひとつです。
何だかんだ言っても、落ちてすぐのものを食べる機会は、中々ありませんし、観光で訪れた場合は、時間や場所の制限がありますので、街やその近辺で食べる場合の注意事項を下記ご参考してください。
①都心の中心部で売っているものは、基本的には、駄目ドリアンが多い。
②午後より、午前の涼しいうちに食べる(通常、ドリアン行商人は、深夜の内に、奥地の方へ車で行って、ドリアンを出来るだけ沢山車に乗せて、日が昇る前に街に持ってくるので、保管状況が良い)。
③可能であれば、少し郊外の道端で売っているものは、良質のドリアンが多い。午前中で、ドリアンのトゲトゲに、葉っぱが一杯付いているのは、取ってきたばかりの可能性が高い。
④手にして、振ってみて、音がするのは、駄目ドリアン(水分が多くて、果肉のまわりの種が壁にあたる音がする為)。
⑤ドリアンの実についている茎の切り口が、シャープだと、熟す前に、木に登って、切り取った可能性が高く、熟していない場合が多い。
⑥ドリアンの下部が既に開いているものは、熟し過ぎている駄目ドリアンです。特に、中が見えているのは、駄目駄目ドリアンです。
⑦ドリアンの外皮に、虫が入ったと思われる小さな穴が付いている場合は、その部分は、食べれませんが、他のは、絶品の可能性が高い。しかし、全部、虫にやられている事も、良くありますので、ご注意下さい。
⑧ドリアンの品種の一つで、巨大なもので皮が厚く、開けづらいのは、料金は高いですが、非常に美味しいです。絶対に地面に置かれず、上からぶら下げられています。見るからに高級です。
食後の対応ですが、ドリアンを食べた後に、お酒を飲んではいけないという、食べ合わせみたいなのがありますが、特に炭酸系は、控えた方が良いでしょう。以前、イバン族の村で、ドリアンたらふく食べて、さらに、飲まされましたが、ちょっと体が火照って、気持ち悪かったですね。イバン族の人は、慣れてますから、こういのは、彼らにとって、常識の非常識の様です。まあ、2~3個の果肉食べたくらいだと問題ないと思いますが、まあ、念は念で、やめた方が良いでしょう。食べ過ぎて、気持ち悪いと言う場合、基本的には、それを未然に防ぐ為に、ドリアンを食べた後、塩水を飲むと、胃の中で中和(?)されて良いそうです。一応、こちらの人が言うには、ドリアンの果肉が入っていた空洞に塩水を入れて飲むのが、最善の方法だそうです。普通は、食後15分後位にゲップがでるのですが、これをやると、ゲップも出ませんし、においも消してくれます(多少)。仕事サボって、ドリアン食べた後、事務所に行く時なんかは、必ず、塩水飲んでいないと、事務所内に入る前に、ドリアン食べた事ばれてしまいます。
最後に、果物の王様「ドリアン」の地位と名誉の為に、輸入物のドリアン、マレーシア国内外問わずスーパーマーケットのドリアン、ドリアンの副産物で、ドリアン・アイスクリーム、ドリアン・キャンディー、ドリアン羊羹、ドリアン・スナック、ドライ・ドリアン、ドリアン・ジュース等のものを食す事は、駄目ドリアンを、あえて、食べている事と同じですので、ここまで、読まれた方は、絶対に、購入、試食、推薦をしない様にお願い致します。観光のお土産に買うなんて、もってのほかです。
又、一度でも、ドリアンを美味しいと感じた事のある人は、ドリアンが臭いや美味しくないと言う人を見つけたら、このページを読む様にお勧め下さい。
「もし世界の終わりが明日だとしても私は今日ドリアンの種子をまくだろう」
~~~~ドリアン推進委員会クチン支部支部長 ドリ鍋(2006年12月17日)
PS.昨日、冷蔵庫で冷やしたドリアンをたらふく食べて、調子に乗って、書き過ぎました。例年、この時期は、ドリアンを冷蔵庫で冷やしますので、冷蔵庫の中は、1ヶ月程、ドリアンの臭いが楽しめます。
ドリ鍋の四方山話
ボルネオ島サラワク州
第1回 ボルネオ島の白人王国「サラワク」(2006年12月10日)
・・・100年間続いた英国人ブルック家の所有した謎の王国(1841年~1941年)
第2回 フルーツの王様「ドリアン」 (2006年12月17日)
・・・「ドリアンを食べる為だけでも、ボルネオ島に来る価値がある」 (アルフレッド・ウォーレス)
第3回 謎の病気(?)「ラタ」 (2006年12月21日)
・・・パイナップルボンバー洋平のトラウマを起こした病気に迫る
第4回 世界遺産のムル国立公園(2006年12月25日)
・・・秘境のリゾート、巨大洞窟とコウモリ達 、そして、アントゥー
第5回 マレーシア・バイアグラ「トンカタリ」(2007年1月10日)
・・・元気が出ます。むくみが取れます。社長の深夜の結果報告もありました。
第6回 クチンの屋台事情「ラクサ」「コロミー」「経済飯」(2007年1月16日)
・・・我々は、洒落たカフェで昼食は取れません。間違っても、屋台です。
★特別企画!! サラワク王国時代の国歌 (2007年2月2日)
・・・2代目白人王チャールズの妻、マーガレット・ブルック作曲によるサラワク王国国歌の音源化。
第7回 とても高い木「タパン」と蜂蜜(2007年2月10日)
・・・超高木「タパン」の謎、そして、熱帯雨林の何百種類の花の蜜からできた蜂蜜を売る謎のおっさん
第8回 ボルネオ島熱帯雨林での「森の掟」(2007年2月10日)
・・・サラワク先住民族イバン族の森の掟と、受け継がれる知恵
第9回 イバン族の夢占い(2007年2月26日)
・・・イバン族のシャーマンの解く、語り継がれる夢の意味の片鱗。
第10回 イバン族の食文化(1)(2007年6月20日)
・・・サラワク先住民族のイバン族の一番大切なもの、それは・・・。
第11回 イバン族の食文化(2)(2007年6月23日)
・・・サラワク先住民族のイバン族の男達の一番大好きなもの、それは・・・。
・・・100年間続いた英国人ブルック家の所有した謎の王国(1841年~1941年)
第2回 フルーツの王様「ドリアン」 (2006年12月17日)
・・・「ドリアンを食べる為だけでも、ボルネオ島に来る価値がある」 (アルフレッド・ウォーレス)
第3回 謎の病気(?)「ラタ」 (2006年12月21日)
・・・パイナップルボンバー洋平のトラウマを起こした病気に迫る
第4回 世界遺産のムル国立公園(2006年12月25日)
・・・秘境のリゾート、巨大洞窟とコウモリ達 、そして、アントゥー
第5回 マレーシア・バイアグラ「トンカタリ」(2007年1月10日)
・・・元気が出ます。むくみが取れます。社長の深夜の結果報告もありました。
第6回 クチンの屋台事情「ラクサ」「コロミー」「経済飯」(2007年1月16日)
・・・我々は、洒落たカフェで昼食は取れません。間違っても、屋台です。
★特別企画!! サラワク王国時代の国歌 (2007年2月2日)
・・・2代目白人王チャールズの妻、マーガレット・ブルック作曲によるサラワク王国国歌の音源化。
第7回 とても高い木「タパン」と蜂蜜(2007年2月10日)
・・・超高木「タパン」の謎、そして、熱帯雨林の何百種類の花の蜜からできた蜂蜜を売る謎のおっさん
第8回 ボルネオ島熱帯雨林での「森の掟」(2007年2月10日)
・・・サラワク先住民族イバン族の森の掟と、受け継がれる知恵
第9回 イバン族の夢占い(2007年2月26日)
・・・イバン族のシャーマンの解く、語り継がれる夢の意味の片鱗。
第10回 イバン族の食文化(1)(2007年6月20日)
・・・サラワク先住民族のイバン族の一番大切なもの、それは・・・。
第11回 イバン族の食文化(2)(2007年6月23日)
・・・サラワク先住民族のイバン族の男達の一番大好きなもの、それは・・・。